145日目
昨日、ポップが無事15歳の誕生日を迎えました。
たくさんの方に祝って頂きポップは幸せ者です。
最近ポップは餌を近づけても口を開かなくなりました。
口の端からささみを流しこむとむしゃむしゃと食べるのですが、それもほんの少しだけで、食べる量はますます減りました。どんどん痩せていくのが毎日見ている私でも確認できます。今は栄養ドリンクでもっているようなものです。だっこすると肋骨の感触が分かります。夜鳴きもなくなりました。もう声を出す元気がないようです。
正直もう誕生日は迎えられないかもしれないと覚悟しました。先日の花びらは、実は虹の橋のたもとに生えている花の花びらで、あちらの世界からお呼びがかかる兆しだったんじゃないかと思ったりしました。でもポップは、今日も命を繋いでくれました。なんと感謝したらいいか分かりません。
でも遠くない日もし本当にそのときがきたら、ポップが、出来れば私がそばにいるときに、苦しまずに旅立ってくれることを願うばかりです。
ドヤ顔…
143日目
ネットで他の方の介護日記を見ていると、だいたいが自分と同年代っぽいことが分かってきました。
小学生・中学生辺りで犬を飼い始めた人たちですね。
どんな飼い主だって、犬への愛情は同じだと思いますが、思春期に一番やんちゃで可愛いときを犬と過ごすと、また思い入れが変わるような気がします。
愛しいという感情はもちろんですが、一心同体という言葉の方がしっくりくる気がします。猫可愛がりというわけではない。他に可愛いと思う犬もいっぱいいる。でも飼い犬が少しでも苦しそうにしていると、もうその子で頭がいっぱいになってしまう。
142日目
今日ポップに日向ぼっこをさせていたら、ポップの頭の上に桜の花びらが届きました。もしかしたら桜ではないかもしれませんが、風が一足先にポップの誕生日プレゼントを贈ってくれたようで嬉しかったです。
昨日病院に行ったら、ポップの体重が4.6kgまで落ちてしまっていました。
一番太ってた時期は8.9kgあったので、約半分になってしまったことになります。
ポップが歩けないのは、足腰に問題があるわけではなく脳腫瘍のせいだろうと言われていたので、脳腫瘍に万一でも回復の兆しが見えればまた歩けるようになるかもしれない、と実は思っていたのですが、ここまで筋肉が落ちてしまうともういずれにせよ歩くことは難しそうです。
ポップは口元に食べ物を近づければ食べるのですが、最近自分から食べ物を求めることが無くなりました。ちゃんと何時に、どれくらいあげたかチェックしておかないと、どんどん衰えてしまいそうです。
138日目
前の記事のあとポップはおしっこをしてくれましたが、その後また次のおしっこをするのに12時間かかりました。
今も8時間していないのでビクビクしています。
でもやはりおしっこをしたがる気配は見せているので、体力がなくなって排尿をすることが出来なくなりつつあるようです。
いよいよ圧迫排尿の段階に入ってきたのかもしれません。
しかし素人がやると膀胱破裂の危険があると聞いたので、次獣医さんに行ったときにやり方を教わろうと思っています。
137日目
ポップがもう14時間おしっこをしていません。
ポップはしたいような気配を見せているのですが、感覚が分からなくなってしまっているようです。
食欲はあるしうんちはしました。お水もちゃんと飲んでいるのでどんどん身体に毒がたまってしまっていると思います。
36時間超えると命にかかわると聞いたので、とても心配です。
132日目
今ポップのご飯は、以前ここでも紹介した腎臓サポートのドッグフードを蒸かしたものか、いなば食品から出てる高齢犬向けのささみフードか、かぼちゃをあげています。最初はかぼちゃしか食べなかったのですが、だんだん何でも食べるようになってきて、特に認知症の発作を起こしているときだと混乱して口元に運ばれるものは指だろうがタオルだろうが何でも口に入れるので、栄養バランスを考えドッグフードをあげることにしました。
ポップはもう歯がほとんどないので、ドッグフードは蒸かしてあってもそのまま飲み込んでしまいます。それでもドッグフード一粒そんな大きくないし、いいウンチが出るので毎日1回はドッグフードをあげていました。
しかし最近、ポップが睡眠導入剤を飲んでいるのに薬を飲み始める前と同じように1日騒ぐようになったのです。寝るときはこてんと寝るのですが、起きているときの騒ぎ方が尋常ではないのです。
もしかしてドッグフードが胃にもたれているのかもしれないと思い、ドッグフードをあげるのをやめました。すると少しだけ騒ぐ回数が減ったような気がしますが、やはり大声で鳴くのはやめません。
もしかすると脳腫瘍が大きくなっているのかもしれません。
実は脳腫瘍は、検査したわけではないのであるかどうか分かりません。でも多分そうだろうと獣医さんに言われました。検査すればはっきりするのですが、検査してもポップは年寄りなので身体が手術に耐えられないのです。高いお金をかけて検査してもあまり意味がないため、検査はしないことにしました。
仮に脳腫瘍じゃなかったとしても、認知症の症状が進んでいるのだと思います。
睡眠導入剤を貰った直後は、「このままもう1年くらい生きてくれるかも…」なんて思いましたが、生き物の身体はそんな単純なものではないのだと思い知らされた気分です。
ポップはもう耳が聴こえません。目も殆ど見えません。飼い主は私と母のことをなんとか理解できるくらいのようです。
もし願い事がひとつ叶うなら、天国からお迎えが来る前にポップを一度でいいので若い頃のように思いっきり走らせてあげたいです。