ポップの介護日記

愛犬ポップの介護生活をマイペースに記録していきます。

54日目

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昨夜、またポップが痙攣発作を起こしました。

 

いつも通り熟睡しているポップを背後に居間でネットをしていたとき、ふと違和感を覚えて振り返りました。今思えば、寝息がおかしくなったのかもしれません。

目を瞑ったまま欠伸をするように、身体を硬直させていました。

11月の発作以来何もなかったし、前回発作が起きたときは直前に息が荒かったりするような前兆があったので、まさかすやすや寝入っているときに起きるとは思わず、慌てて座薬を用意しました。

震える手で押し込んだのですが、ちゃんと入った感触が無かったので必死に中のうんちを絞り出しました。白い液体と一緒にうんちが沢山出てきたので、座薬が溶けて出てきてしまったのかと思い、もう一粒入れました。

その後30分経っても痙攣が治まらなくて絶望的になりました。ポップの痙攣は恐らく脳に障害が生じているためで、長く続けば続くほど危ないということを前回聞かされていたからです。私自身癲癇を持っていて、一度長い発作で生死の境を彷徨ったので、事態の深刻さは理解しているつもりでした。

取り敢えず孤独で仕方なかったので、まずは赤ちゃんを産んだ姉のところに寝泊まりしている母に半泣きで電話をしました。夜間の動物病院に電話して相談しなさい、行けなくてもアドバイスは貰えるかもしれないから、と言われ最もだと思い、前回の発作のときお世話になった病院に電話しました。

電話をすると、本来は来てもらうのが一番いいけれど来れないなら座薬をまた入れるしかないと言われました。

私はペーパードライバーな上、このような心理状態で1時間も運転できる自信が無かったので、祈る気持ちでもう一粒入れました。

それでもまだ治まりませんでしたが、かなり震えが弱くなったので撫で続けていたら1時間半くらいでやっと痙攣が治まりました。

 

ほっとしたのもつかの間、問題はそのあとでした。

脳がダメージを受けて認知症が酷くなったのか、夜鳴きが凄かったのです。遠吠えのような鳴き声で、部屋を閉め切っても近所中に響くんじゃないかという勢いでした。しかも必死に徘徊しようとするのです。座薬の副作用か全く身体に力が入らないので、私がずっと中腰で支えていなければなりませんでした。

いつもなら1時間くらいで疲れて眠るのですが、今回はこれが一晩中続きました。こんなに長く感じた夜はありません。やっと眠ってくれたとき時計は既に、仕事で起きなければならない5時を差していました。身体中は筋肉痛だし頭痛は酷いし、初めて介護疲れで涙が出ました。

 

この前仕事を休んでしまったので、今日は休めない、母に早めに帰って来てくれるよう頼むしかないと悩んでいたときです。またポップがむずかり始めていよいよ血の気が引いたら、起き出した父が半休を取ると言い出してくれました。

父は田舎の山奥出身で、動物が身近に当たり前のようにいる環境で育ちました。だからなのか、冷たいわけではないのですが動物の命に対して非常に淡白で、昨夜もさっさと寝てしまいました。だから父のこの申し出は意外でとても有難かったです。

ポップは自分が見ているから、仕事は休んで寝なさいと言われました。顔色が悪かったのかもしれません。あまり深く考えることは出来ずに言われるがまま布団に入りました。

 

あとで冷静に考えたら今日休むと非常に仕事の立場が辛いのですが、あのまま出勤しても絶対まともに身体を動かせなかったので正解かもしれません。

最近ポップがとても元気で、真夜中に寂しそうに鳴いてもあまり相手にしないこともあったし、このまま寿命まで生きるんじゃないかと楽観視していたところだったので、現実を叩きつけられた気分でした。

 

明日から姉が赤ちゃんと一緒に帰ってきます。赤ちゃんの泣き声でポップが起きることは心配していませんが、ポップの夜鳴きで赤ちゃんが起きることが不安です。

薬をまた増やすしかないのでしょうか…。